名鉄超ローカル線の明暗。広見線(新可児〜御嵩)廃止へ、蒲郡線は15年存続——なぜ差がついたのか? /The Contrasting Fates of Meitetsu’s Ultra-Local Lines: Hiromi Line (Shin-Kani to Mitake) Face Abandonment, while Gamagori Line Secures a 15-Year Survival. Why the Difference?
名鉄 超 ローカル線の明暗。広見線(新可児〜御嵩)廃止へ、蒲郡線は15年存続——なぜ差がついたのか? これまで存廃の議論が続いていた名古屋鉄道(名鉄)の2つのローカル区間、 広見線(新可児〜御嵩間)と蒲郡線(吉良吉田〜蒲郡間) 。ともに「みなし上下分離方式」による存続の道を模索していましたが、2026年5月、両路線の命運は完全に分かれる結果となりました。 広見線の該当区間は 廃止の方向 へ、一方で蒲郡線は 15年間の存続 へ。 大都市近郊でありながら、なぜこれほどドラスティックな差がついたのでしょうか。両路線の現状と、背景にある名鉄特有の事情を掘り下げます。なお、これらの路線は交通系 ICカードが使用できない路線でも有名です。 1. 両路線の最新状況と「明暗」を分けたポイント まずは、2026年現在の両路線のステータスを整理します。 ❌ 名鉄広見線(新可児〜御嵩):協議決裂、廃止の方向へ 区間長: 約7.4km(ワンマン運転・無人駅) 現状: 1990年代に年間200万人を超えていた利用者は、直近で78万人程度まで激減(約65%減)。年間約2億円超の赤字を出していました。 決着の背景: 沿線3市町(可児市・御嵩町・八百津町)は名鉄側と「みなし上下分離方式」による存続を協議していましたが、 財政負担の割合などで折り合いがつかず協議が終了 。2028年度末までの暫定運行を要望しているものの、名鉄側は「廃止の方向で進める」と明言しました。特に小規模な自治体(御嵩町など)にとって、これ以上の負担増は限界だったことが主因とみられます。 ⭕ 名鉄蒲郡線(吉良吉田〜蒲郡):15年間の存続決定 区間長: 17.6km(にしがま線の一部) 現状: 朝夕の通学利用を除くと乗客は低調で、年間約8.7億円という巨額の赤字を抱えていました。 決着の背景: 2025年3月、西尾市と蒲郡市が中心となり「みなし上下分離方式」の導入を決定。 2027年4月から15年間(2042年頃まで)の存続 が確定しました。両市が年間約4〜4.5億円を負担し、国の交付金も活用する見通しが立ったためです。沿線自治...