東急9000系9005編成の更なる動き?/Further movements of Tokyu 9000 series 9005 formation?.
西武鉄道への「サステナ車両」としての譲渡において、小田急電鉄と東急電鉄の車両には整備状況と過去の譲渡実績に顕著な差が見られます。小田急 8000 形は比較的状態が良く、大きな改造をせずに譲渡される見込みですが、東急 9000 系は機器更新が必要となる可能性が高く、長津田工場での改造が進行中です。この背景には、小田急が他社への譲渡例が少ないのに対し、東急は多数の譲渡実績があり、改造ノウハウが蓄積されている点が挙げられます。 西武鉄道への譲渡と「サステナ車両」 西武鉄道は、環境負荷の少ない他社からの譲受車両「サステナ車両」として、東急 9000 系と小田急 8000 形を導入することを発表しました。 これは、西武鉄道が SDGs への貢献を加速するための取り組みの一環です。 東急 9000 系は、 2025 年度以降に西武鉄道へ順次譲渡される予定です。 導入路線は、多摩川線、多摩湖線、西武秩父線、狭山線を予定しています。 東急 9000 系の現状と改造の必要性 東急 9000 系は、 1980 年代に VVVF インバーターが開発された初期の車両であり、全編成で機器更新が行われていません。 そのため、譲渡にあたっては機器の更新が必要となる可能性が高いと見られています。 長津田工場では、東急で廃車になった車両を譲渡するための改造や、車両更新工事などが行われています。 なお東急9000系9005編成のうち3号車にあたる9405を除く4両は 東急テクノシステム へ移動し9405は廃車となった8500系と一緒に置かれてる。 改造の進捗状況 Twitter の情報によると、 9005 編成のクハ 9005 号車では運転台・前面表示器の撤去、デハ 9205 号車では床下機器・座席モケットの撤去と床材の剥離が確認されています。 これらの状況から、西武鉄道への譲渡に向けた改造が本格的に開始されていると考えられます。 小田急 8000 形との比較 小田急 8000 形は、 2000 年代に足回りの更新が行われていますが、東急 9000 系は未更新です。 このため、東急 9000 系の方が老朽化が進んでいるという見方もあります。 小田急 8000 形は現状のまま譲渡されるのに対し東急 9000 系は改造を...