モリコラ第39章~リニア開業遅れ静岡県とJR東海の根深い問題~
モーリーと呼ばれているがーらけにあです。
Q 静岡県はなぜ反発しているの。
A リニアの静岡工区は山梨県と長野県に挟まれた南アルプストンネルの一部8・9キロですが、この区間を大井川が流れています。県はトンネルの湧水が大井川の流域外に流れ出すなどして川の流量が減少したり、下流で地下水位が下がったり、水質が悪化したりするのではと懸念しています。
Q 大井川の水はどれだけ減ると予想されているの。
A JR東海は最大で毎秒2トンと試算していますが、元になるデータが不十分で、どのぐらい減るのかはっきりしません。
Q なぜ静岡県は流量減少を問題視するの。
A 大井川の水は名産の茶をはじめ農業や工業、水道に広く使われています。近年は渇水が頻発しており、流量減少が追い打ちを掛けるのではないかと心配しています。
Q 対策は。
A 静岡県は湧水の全量を戻すよう求め、JR東海も導水路トンネルなどで対応する方針を示しました。ただ、JR側は工事中の一定期間は県外に流出する分を技術的に戻せないと後になって表明し、県が反発しています。
Q 今はどんな議論をしているの。
A 国土交通省鉄道局が調整役となって有識者会議を設置しましたが、県の有識者会議でも並行して議論されています。
A JR東海は、非常用トンネルや導水路トンネルの坑口付近の樹木伐採、整地、掘削した際に出る水や土砂を処理する施設の設置はトンネル本体と別物だとして、6月中の同意を県に求めました。27年開業に間に合わせるために必要だとしています。会談は社長から知事に申し入れました。
Q 静岡県はなぜ同意しないの。
A トンネル本体工事と密接に関連するので、国と県の有識者会議の結論を待つべきだとの立場です。知事は「27年という数字ありきは本末転倒」とJR東海をけん制しています。
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工事については流出しない事や汚れない事などの対策などを説明をしっかりすれば納得すると思いますが、やはり工事関係者ではないのではっきりと答えることができない。
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