東北新幹線郡山駅滑走事案報告書

JR東日本が2024年10月25日に

東北新幹線郡山滑走事案について公式

発表されました

 

以前にも調査報告書がPDFで出ていたのですが、改めて調査をしたという事ですか。

E3系が単独運転の頻度が増えた冬の時に2回滑走をしていて滑走対策でE2系を連結していた。

2024年3月6日と2022年12月18日に発生した東北新幹線のつばさ号が所定の停止位置を大幅に超えて停車した事象について、公益財団法人鉄道総合技術研究所（鉄道総研）の協力のもと調査が行われました。その結果、原因が特定され、対策が講じられることになりました。この報告では、その調査結果と対策について説明しています。

詳細な出来事と調査結果

1. 概況

2024年3月6日（水）7時27分頃、つばさ121号（東京発・新庄行 E3系7両単独編成）は、郡山駅12番線に停車する際に車輪とレールの間で滑走が発生し、速度が低下せず、所定の停止位置を約520m超えて停車しました。この際、ポイント通過時の揺れによって洗面所を利用中のお客様が壁に肩を強打し、怪我を負いました。

2. これまでに実施した対策

  1. ブレーキ制御システムの改良
    • 2022年12月18日の事象を受けて、新幹線車両は滑走状態になると回生ブレーキを停止し、機械ブレーキのみで滑走制御を行うように設定されていました。しかし、微小な回生ブレーキ力が滑走制御を阻害することが確認されたため、この回生ブレーキ力を完全にゼロにする改良が行われました。
  2. 早めブレーキの実施
    • 2024年3月6日の事象を受け、E3系単独編成は宇都宮～福島間で十分な制動距離を保つために、運転士がATCのブレーキ開始地点よりも手前でブレーキを操作するように変更しました。
  3. 併結運転
    • 同様の事象発生を防ぐために、E3系単独編成で運行していたつばさ121号と159号（下り）、およびつばさ148号と160号（上り）は、ブレーキ力の低下を抑えるためにE2系またはE5系を併結して運転しています。

3. 調査結果

  1. 車両
    • 当該編成のブレーキ試験を行い、正常に動作することを確認しました。
    • 走行試験を実施した結果、E3系における微小な滑走を検知する設定値では、滑走しやすい環境下でブレーキ力が低下しやすいことが分かりました。この設定値を見直すことで、ブレーキ力の低下を抑制できることが確認されました。
    • 走行試験で、輪重（車輪とレールの間に作用する上下方向の荷重）が変動する箇所がありましたが、他の区間と比較して大きな違いは見られませんでした。
  2. 地上設備
    • 当該区間の軌道には異常は認められませんでした。
    • 当該区間には曲線、下り勾配、電源切り替えセクション（架線に流す交流電気の境界）が含まれており、これらが滑走の起因やブレーキ動作に影響し、制動距離を延伸させる可能性があることが確認されました。

4. 推定原因

調査結果に基づき、以下の原因が推定されます。

  • 2024年3月6日は冬季の早朝であり、低温状態かつ軌道上に積雪がありました。
  • 当該区間は曲線、下り勾配、電源切り替えセクションなど、滑走の起因やブレーキ動作に影響を及ぼす要素が含まれています。
  • 微小な滑走を検知し、ブレーキを緩める滑走制御を備えた車両が通過したため、ブレーキ力が低下する状態が長時間続きました。

実施する対策

これらの事象を防ぐために、以下の対策を実施します。

  1. 滑走制御の変更
    • 微小な滑走が発生してもブレーキ力を維持する滑走制御に変更します（11月末完了予定）。
  2. 早めブレーキの実施
    • ATCにより自動的にブレーキがかかる地点を手前に変更し、早めにブレーキがかかるようにします（11月末完了予定）。
  3. 踏面研削装置の導入
    • 冬季にはレールに接する車輪の表面を削る装置（踏面研摩子）を搭載し、滑走を低減します（12月中旬完了予定）。
  4. E2系またはE5系との併結運転の継続
    • 引き続きE3系にはE2系またはE5系を併結して運転します。
  5. E8系の導入
    • 今後、E8系の導入によりE3系を置き換え、大幅な停止位置の行き過ぎを防ぐことを目指します。

結論

今回の調査と対策により、今後同様の事象が発生しないよう努めてまいります。これにより、利用者の安全性と快適性が向上することが期待されます。また、滑走やブレーキの問題に対する理解が深まり、さらなる改善が行われることで、鉄道の信頼性が高まることを目指しています。

 SNSのつぶやき

投稿者: @tukasahara
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実はかなりヤバい状況だった。郡山付近は魔の滑走区間なのか。 東北新幹線“オーバーラン”ポイントを制限速度の倍近いスピードで通過　JR東日本が明らかに｜日テレNEWS NNN news.ntv.co.jp/category/soc...

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— くりりん (@kuririn-express.bsky.social) 2024年3月21日 6:15

#JNN より【#速報】です。 【速報】東北新幹線“オーバーラン” 全線で運転再開（午前9時50分ごろ）福島・郡山駅で所定停車位置を行き過ぎ (2024-03-06 10:08:43) #ニュース

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— 【超速報】ニュース速報・緊急地震速報 🌐 (@sokuho.news) 2024年3月6日 10:10

新幹線が速度超過で郡山駅に進入か「脱線するかと思った」約500メートルのオーバーラン 雪の影響か ndjust.in/5I6rgUuE #NewsDigest

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— Area Cacher (@areacath.bsky.social) 2024年3月6日 10:34

東北新幹線「つばさ」オーバーラン、長時間のブレーキ力低下が原因…車輪が滑り自動的に緩む https://www.yomiuri.co.jp/national/20241025-OYT1T50150/

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— 読売新聞（非公式bot） (@bot-jp-yomiuri.bsky.social) 2024年10月25日 21:05

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