JR東日本次世代新幹線E10系開発とE3系荷物専用新幹線導入へ／JR East Japan next-generation Shinkansen E10 series development and E3 series dedicated freight Shinkansen introduction.

東北新幹線に新型車両「E10系」が登場！2030年度から運行開始

2025年3月4日、東日本旅客鉄道株式会社（JR東日本）は、E2系およびE5系新幹線車両の後継となる次期東北新幹線車両、E10系の開発に着手することを発表しました。営業運転開始は2030年度を目指しています。

E10系は、「究極の安全の追求」「顧客志向」「サステナビリティ」をコンセプトとし、長年培ってきた技術と最新技術を融合させた次世代新幹線として位置づけられています。

１．次期東北新幹線車両E10系の概要

  • 車両形式：E10系新幹線電車
  • 最高営業運転速度：320km/h
  • 編成両数：10両
  • 営業運転開始目標：2030年度

次期東北新幹線車両E10系（イメージ）の公式発表資料

２．コンセプトと主な特徴

E10系は、以下の３つのコンセプトに基づき、安全性、快適性、環境性能を向上させる様々な新機能とデザインが盛り込まれます。

(1)究極の安全の追求

  • ALFA-Xの技術を活用：次世代新幹線開発の試験プラットフォーム「ALFA-X」で検証してきた技術を応用し、安全性を飛躍的に向上させます。特に、先頭形状はALFA-Xの1号車をベースにしたデザインが採用される見込みです。

E10系先頭形状とALFAX先頭形状の比較

  • 地震対策の強化
    • L型車両ガイド：逸脱防止用L型車両ガイドに加え、更なる安全対策を施します。
    • ブレーキ距離の短縮：ブレーキ性能向上により、地震時の緊急ブレーキ制動距離を短縮します。

ブレーキ距離の比較（初速320km/h）のグラフ

    • 左右動ダンパ：地震時の揺れを吸収する左右動ダンパを採用し、車両の損傷や脱線を防止します。

(2)お客さま志向

  • 「TRAINDESK」の進化：ビジネス利用客に好評の「TRAINDESK」をさらに発展させたサービスを導入し、より快適な移動空間を提供します。
    • 2列+2列シート：座席配置を2列+2列とし、隣席とのスペースにゆとりを創出します。

E10系2列+2列シートのイメージ

    • プライベート空間の向上：座席間にディバイダを設置、遮音性とプライベート感を向上させ、大型サイドウィングで視線を遮断します。
    • 通信環境の改善：Wi-Fiルータを増設し、通信環境を向上させます。
    • 全席に電源：コンセントに加え、USB電源も設置します。
    • 大型可動式テーブル：作業性を高める幅広で可動式のテーブルを背面に配置します。
  • バリアフリー環境の向上：車いすのまま窓からの景色を楽しめる車いすスペースを設置します。
  • 大型荷物置き場の拡充：大型荷物に対応するため、荷物置き場を拡幅します。

(3)サステナブルな社会の実現に向けて

  • スマートメンテナンス：車両の状態に応じた適切な保守を行う「スマートメンテナンス」に対応可能な車両システムを導入します。
  • 環境性能の向上：
    • ブロアレス誘導電動機：新幹線営業車として初採用となる冷却モーターが不要なブロアレス誘導電動機（自己通風型誘導電動機）を採用します。
    • SiC素子インバータ：車両駆動インバータに高効率なSiC(シリコンカーバイド)素子を採用し、車両駆動システムの効率を向上させます。
  • 荷物輸送への対応：JR東日本グループが推進する「はこビュン」サービスをより柔軟に展開するため、荷物輸送に対応した設備を導入します。
    • 荷物輸送用ドア：5号車に荷物輸送用ドアを設置し、途中駅での積み下ろしを容易にし、「はこビュン」サービスの柔軟性を向上させます。顧客の乗降動線と荷物動線を分離し、スムーズな輸送を実現します。

E10系荷物輸送用ドア（5号車）のイメージ

  • 将来的な自動運転を見据えた機能搭載：将来の東北新幹線自動運転導入に向けた準備を行います。

３．エクステリアデザイン-東北の自然と革新の融合

E10系のエクステリアデザインは、英国のデザインファームtangerine社が担当します。JR東日本の車両デザインとしては初の海外デザインファームの起用となります。

  • カラーリング：東北地方の山々を想起させる緑色を基調とし、沿線の自然からインスピレーションを得たカラーリングを採用します。
    • 上部：「Tsugarugreen（津軽グリーン）」（明るい緑色）
    • 下部：「Eveningelm（イブニングエルム）」（濃い緑色）

E10系のカラーリング（津軽グリーンとイブニングエルム）

  • デザインモチーフ：車体横のラインは、これまでの新幹線のイメージを継承しつつ、日本らしさを表現する「桜の花弁」を模した曲線を車両間で繋げ、新幹線デザインに新たな息吹を吹き込みます。

４．その他

  • グランクラスについて：公式発表ではグランクラスについて言及はないものの、E10系の編成の窓配置から、グランクラスが引き続き設定される可能性が高いとSNS上で推測されています。窓配置から9号車がグリーン車、10号車が普通車となる可能性も指摘されています。

E10系側面の窓配置

５．今後の予定

  • 詳細仕様：今後、詳細な仕様が決定次第、改めて発表されます。
  • 走行試験：2027年秋以降に車両が完成後、各種走行試験を実施します。
  • 営業運転開始：2030年度内の営業運転開始を目指します。
  • 札幌開業向け車両：今後予定されている札幌開業に伴い運用する車両については、今回設計する車両をベースに別途検討されます。このため、E10系は札幌延伸用車両とは別に開発されることが明確になっています。

E10系が札幌延伸用車両とは別に検討される旨を伝えるニュース記事

SNSにおける反応

SNSでは、E10系の発表に対し、多くの反響がありました。主な意見としては、以下のような点が挙げられます。

  • デザイン：ALFA-Xの技術が活用された先頭形状に対し、「予想通り」という声や、「E5系から大きくデザインが変わった」という驚きの声がありました。カラーリングについては、「津軽グリーン」「イブニングエルム」という名称とともに、落ち着いた緑色が好意的に受け止められています。一部では、E5系の登場時の「初音ミク」のような愛称公募の話題に触れ、E10系の緑色が「appendミク」を連想させるという意見も見られました。

E5系とE10系のカラーリング比較と初音ミクに関するSNS投稿

  • TRAINDESKの進化：2列+2列シートの導入や、プライベート空間の向上など、「TRAINDESK」の進化は、ビジネス利用客を中心に歓迎されています。東北新幹線の普通車に2+2列シートが導入されることは、居住性向上への期待を高めています。

TRAINDESKの進化に関するSNSの好意的な反応

  • 荷物輸送：5号車に荷物輸送用ドアが設置されることについては、「はこビュン」サービスの利便性向上に繋がるとして、期待する声が上がっています。顧客と荷物の動線分離によるスムーズな輸送への期待も表明されています。

荷物輸送用ドアに関するSNSの反応

  • グランクラス：グランクラスの扱いについては、公式発表で言及がないため、SNS上では様々な憶測が飛び交っています。窓配置からグランクラス存続を予想する意見がある一方で、「グランクラスは廃止されるのではないか」という声も聞かれます。

グランクラスの存続に関するSNSの憶測

  • E2系・E5系の置き換え：E10系の投入により、E2系が置き換えられることはほぼ確実と見られています。E5系についても、置き換えの対象となる可能性があります。E10系導入後の列車愛称の整理・統合を予想する意見もあり、速達列車「はやぶさ」、停車型列車「はやて」のようなシンプルな体系になる可能性が示唆されています。

E2系置き換えに関するSNSの考察

  • 札幌延伸：E10系は札幌延伸用車両ではないことが明言されたため、札幌延伸用には別途、より高速な車両が開発される可能性が指摘されています。

札幌延伸用車両は別途開発に関するSNSでの情報共有

まとめ

次期東北新幹線車両E10系は、「安全」「快適性」「サステナビリティ」を高い次元で融合させた、次世代の新幹線となることが期待されます。ALFA-Xの技術を活用した安全性向上、進化した「TRAINDESK」による快適性向上、環境負荷低減への貢献、荷物輸送への対応など、多岐にわたる進化が盛り込まれています。2030年度の営業運転開始が待ち遠しいとともに、今後の詳細情報公開にも注目が集まります。

新幹線で荷物を送る「はこビュン」がさらに便利に！

2025年3月4日、東日本旅客鉄道株式会社（JR東日本）は、画期的な荷物輸送サービス「はこビュン」の本格事業化を発表しました。このサービスは、新幹線や在来線といったJR東日本の広大な鉄道ネットワークを最大限に活用し、物流業界の課題解決と地方創生に貢献することを目指します。

新幹線が貨物輸送の主役へ！専用車両も導入

今回の発表で特に注目されるのは、新幹線荷物専用車両の導入です。JR東日本は、E3系新幹線1編成を全号車荷物輸送専用に改造し、2025年秋から盛岡・東京間で運行を開始します。これにより、高速かつ大量の荷物輸送が可能となり、従来のトラック輸送に代わる新たな物流ルートが確立されます。

さらに、2025年4月18日からは、新青森・東京間で新幹線客室を使用した車両貸切輸送もスタートします。まずは東北新幹線から開始し、将来的には上越新幹線などへも拡大予定です。

「はこビュン」とは？

「はこビュン」は、JR東日本グループが一体となって提供する鉄道ネットワークを活用した荷物輸送サービスです。

特徴

  • 速達性：新幹線の高速性を活かし、迅速な輸送を実現。
  • 定時性：鉄道の正確な運行ダイヤにより、安定した輸送が可能。
  • 高品質：丁寧な荷物取り扱いと管理で、高品質な輸送を提供。
  • 小口から大口まで対応：1箱から、さらには車両貸切による大量輸送まで、幅広いニーズに対応。
  • 事前予約不要の「はこビュンQuick」：駅カウンターに直接持ち込み、列車出発30分前まで申し込み可能。

輸送対象エリアと料金

（１）輸送対象

  • 北海道・東北・秋田・山形・上越・北陸新幹線
  • 在来線特急及び在来線

（２）輸送単位

  • 1箱単位の小口輸送から、100箱単位、車両貸切による大口輸送まで

（３）輸送料金（基本）

「はこビュン」には、大きく分けて法人向け輸送と個人・法人向けの「はこビュンQuick」の2つのサービスがあります。

①新幹線

はこビュン(法人向け)

5箱以下

3,300円/箱

6箱以上

2,200円/箱

一室貸(40箱程度)

61,600円/１室

大口・車両貸

104,500円～/１車両

②特急・在来線

トランジット(①+②)

5箱以下

1,650円/箱

6箱以上

1,100円/箱

一室貸

4,950円/箱

大口・車両貸

3,300円/箱

②はこビュンQuick(法人・個人向け)

サイズ1号（～60cm,～3kg）

1,010円

サイズ2号（～80cm,～6kg）

1,330円

サイズ3号（～100cm,～12kg）

2,190円

サイズ4号（～120cm,～30kg）

4,450円

※料金は税込み表示、1箱は3辺合計120cm程度を想定

※ファーストマイル・ラストマイル分は含まず※料金は荷量や頻度、輸送区間等に応じて変動

※大口・車両貸はE5系新幹線1号車利用の場合、2025年4月18日からの大口定期運行サービスの想定料金

詳細な料金や条件については、JR東日本物流のホームページをご確認ください。

予約・受付方法の進化

これまで、電話やメールが中心だった予約・受付方法が、2025年4月から法人向け、2025年度内に個人向けに、JREMALLの予約システムを活用したオンライン予約へと進化します。これにより、予約手続きが大幅に簡略化され、24時間いつでも予約が可能になります。

JR東日本物流がオペレーションの中心となり、予約受付から荷物の積み下ろし、そして物流企業との連携によるファースト・ラストマイルまで、トータルコーディネートを提供します。

社会課題解決への貢献-物流業界の救世主となるか？

「はこビュン」の事業拡大は、深刻化する物流業界の人手不足、CO2排出量の削減、そして地方創生といった、日本が抱える社会課題の解決に大きく貢献することが期待されています。

貢献効果

  • トラック運転手問題の緩和：鉄道輸送へのシフトにより、トラックドライバーの拘束時間を大幅に削減。
    • 例：新青森ー東京間約700kmの輸送を新幹線にシフトした場合、年間で10,768時間の拘束時間削減

社会的課題解決への貢献効果トラックと鉄道の比較

  • CO2排出量削減：環境負荷の低い鉄道輸送への転換により、CO2排出量を大幅に削減。
    • 例：年間約192トン、約74世帯分のCO2排出量削減効果

CO2排出量削減効果のグラフ

  • 地方創生：地方の特産品などを都市部へ迅速に輸送することで、地域産業の活性化、観光客誘致、新たな雇用の創出に貢献。

拡大する「はこビュン」ネットワークと新たなライフスタイル

「はこビュン」は、今後さらにネットワークを拡大し、新幹線全線、在来線特急へとサービスエリアを広げていきます。これにより、「その日のうちに届けたい」というニーズに応える迅速性・速達性が向上します。将来的には、航空輸送との連携も視野に入れ、海外へのサービス展開も目指します。

ネットワークの拡大による新たなライフスタイル（イメージ）

新たなライフスタイルサービス展開事例

  • はこビュンQuickネットワーク拡大：駅カウンター拡充により、利便性向上。
  • 手荷物輸送サービス（JRE手ぶら旅）：ホテル間の手荷物当日配送、駅ロッカー受取サービスなど、観光客向けサービス拡充。
  • 多機能ロッカー「マルチエキューブ」との連携：ロッカーを活用したホテル配送、宅配サービス。
  • ゆうパック×はこビュンによる輸送連携：日本郵政グループとの協業による地方特産品の販路拡大。
  • 新幹線貨物輸送サービス「NXスーパーエクスプレスカーゴ」：日本通運との連携による集荷・配達一貫輸送。

JR貨物との棲み分けについて

荷物新幹線はJR東日本が旅客輸送を行う傍ら、自ら鉄道貨物輸送を行う取り組みです。これはJR貨物との競合になりますが、JR旅客会社が貨物輸送を行うことは、以前から鉄道貨物輸送の事業を行っている会社もあるため、独占禁止法には抵触せず、当然合法です。予約はJR貨物ではなく、JR東日本グループのサイトなどから行われます。

JR貨物との棲み分けについては、納品リードタイムが決定的な違いだと思われます。JR貨物とJR旅客会社による貨物輸送は、個人から法人まで同じですが、JR貨物は個人利用が可能なものの、コンテナ1個単位の利用になります。一方、JR旅客会社が行う荷物新幹線は1箱単位から利用可能です。

リードタイムについては、JR貨物は運行特性上、最短でも数日単位で発送から到着まで時間がかかりますが、荷物新幹線の場合、遠方からの当日発送当日着の荷物に対する需要が見込まれます。例えば、貨物列車やトラック輸送では間に合わない医療系物品や精密機器を低コストかつ最速で運ぶことができます。

鉄道マニアや日本国外の人にとって、東北新幹線は東京～新青森、北海道新幹線は新青森～新函館北斗ですが、途中の盛岡が問題になる理由として、盛岡～新青森～新函館北斗間は平成以降に新しくできた新幹線区間であり、並行在来線が第三セクターのため、並行在来線の第三セクターとJR貨物との間にインフラの利用料（線路使用料）に関する揉め事が発生する可能性があります。

そのため、並行在来線区間に抵触しない国鉄時代に建設された新幹線区間のみで運行を開始するのと、E3系新幹線が単独で走行すると積雪時にブレーキの関係で単独走行が難しいことが挙げられます。さらに、盛岡～新青森～新函館北斗はホームの長さの関係で10両＋7両の17両編成での運行が不可能であることも理由の一つと推測します。

荷物専用新幹線(E3系改造)

  • 概要
    • E3系1編成を改造し、荷物専用車両として2025年秋から東北新幹線で運行開始
    • E5系「やまびこ」と連結し、東京～盛岡間を走行
    • 床面フラット化などの改造を施し、大口輸送に対応
  • SNSでの反応
    • 「E10系の陰に隠れてE3系改造の荷物新幹線がE5系併結で盛岡までやってくることが発表されてる」といったE10系に隠れて発表されたことへの驚きの声
    • 「新幹線による荷物輸送が事業化へ。客室を使用した輸送のほか、東北新幹線盛岡新幹線車両センター→東京新幹線車両センター間でE3系改造の荷物輸送専用編成の運行が計画されている模様！」といった計画の詳細についての情報
    • 「はこビュンの事業化とE3系の荷物専用新幹線としての運用が今秋から本格化。」といった事業化についての情報
    • 「E3系の荷物専用新幹線」が話題とのことで、絶対に採用されないロゴデザインを4案作成しました。何卒ご査収のほどよろしくお願いいたします（半日クオリティ）」といったロゴのデザインを作成した方
    • 「新幹線での荷物輸送に専用車両が出来る時代なので、このままいくと色々と鉄道サービスが逆行し始めてビュッフェ車や二階建てグリーン車が爆誕し出す可能性がある」といった今後の鉄道サービスについての予想
    • 「E3系2000番台(L62)[幹カタ]7B荷物専用新幹線として噂になっていたL62編成。既に座席リネンも撤去されこのまま廃車になるのかそれとも改造されるのか気になります…。」といった改造されるE3系の現状についての情報

まとめ

JR東日本の「はこビュン」事業本格化は、物流業界に革新をもたらし、社会課題解決に大きく貢献する可能性を秘めています。新幹線という高速輸送インフラを活用することで、物流の効率化、環境負荷の低減、地方創生を同時に実現する、まさに一石三鳥の取り組みと言えるでしょう。

今後の「はこビュン」のサービス拡大、ネットワーク拡充から目が離せません。詳細なサービス内容や申し込み方法については、ぜひJR東日本物流のホームページをご覧ください。

 


E10系新幹線に対するSNSの反応
荷物専用新幹線についての反応

A new train "E10 series" is now available on the Tohoku Shinkansen! Operation will begin in FY2030

On March 4, 2025, To Japan Railway Company (JR Japan East) announced that it will begin development of the E10 series, the next Tohoku Shinkansen train, which will replace the E2 and E5 series Shinkansen trains. We aim to start commercial operations in fiscal 2030.

The E10 series is positioned as a next-generation Shinkansen that combines the latest technologies with the technologies it has cultivated over many years, based on the concepts of "pursuit of ultimate safety," "customer orientation," and "sustainability."

1. Overview of the next Tohoku Shinkansen train E10 series

  • Vehicle type: E10 series Shinkansen train
  • Maximum operating speed: 320km/h
  • Number of trains: 10
  • Target for the start of commercial operations: FY2030

Official announcement material of the next Tohoku Shinkansen train E10 series (image)

2. Concept and main features

The E10 series is based on the following three concepts and includes a variety of new features and designs that improve safety, comfort and environmental performance.

(1) Pursuit of ultimate safety

  • Utilizing ALFA-X technology: We will dramatically improve safety by applying the technology that has been verified by the ALFA-X test platform for the development of next-generation Shinkansen. In particular, the design of the first ALFA-X car is expected to be adopted for the top shape.

Comparison of E10 series lead shape and ALFAX lead shape

  • Strengthening Earthquake Countermeasures
    • L-Shaped Vehicle Guide: In addition to the L-shaped vehicle guide to prevent deviations, additional safety measures are added.
    • Reduced braking distance: Improved braking performance reduces emergency braking distancia defrenado in the event of an earthquake.

Graph of braking distance comparison (initial speed 320km/h)

    • Left-right movement damper: Uses a left-right movement damper to absorb shaking during an earthquake to prevent damage and derailment of the vehicle.

(2) Customer-oriented

  • Evolution of TRAINDESK: We will introduce a service that is a further development of TRAINDESK, which is popular with business customers, to provide a more comfortable travel space.
    • 2 rows + 2 rows of seats: The seating arrangement is 2 rows + 2 rows, creating more space between adjacent seats.

Image of E10 series 2 rows + 2 rows of seats

    • Increased privacy space: Dividers are installed between the seats to improve sound insulation and privacy, and large side wings block the line of sight.
    • Improvement of communication environment: Improve the communication environment by installing Wi-Fi routers.
    • Power supply in all seats: In addition to electrical outlets, USB power supplies are also installed.
    • Large movable table: Place a wide, movable table at the back for better workability.
  • Improvement of barrier-free environment: We will set up a wheelchair space where wheelchair users can enjoy the view from the window.
  • Expansion of large luggage storage: We will widen the luggage storage area to accommodate large luggage.

(3) Toward the realization of a sustainable society

  • Smart maintenance: We will introduce a vehicle system that can handle "smart maintenance" that performs appropriate maintenance according to the condition of the vehicle.
  • Improved environmental performance:
    • Blowerless induction motor: Bloareless induction motor (self-ventilated induction motor) that does not require a cooling motor will be used for the first time in a Shinkansen commercial vehicle.
    • SiC element inverter: High-efficiency SiC (silicon carbide) elements are used in the vehicle drive inverter to improve the efficiency of the vehicle drive system.
  • Handling of luggage transportation: In order to more flexibly develop the "Hakobyun" service promoted by the JR East Japan Group, we will introduce equipment that can handle luggage transportation.
    • Luggage transport door: A luggage transport door is installed in car No. 5 to facilitate loading and unloading at intermediate stations and improve the flexibility of the "Hakobyun" service. It separates the customer's boarding and disembarking lines from the cargo flow lines to achieve smooth transportation.

Image of the E10 series luggage transport door (car No. 5)

  • Equipped with functions for future autonomous driving: We will prepare for the introduction of Tohoku Shinkansen autonomous driving in the future.

3. Exterior Design - A fusion of nature and innovation in Tohoku

The exterior design of the E10 series is handled by the British design firm tangerine. This is the first time JR Japan has appointed an overseas design firm as a vehicle design.

  • Coloring: Based on a green color reminiscent of the mountains of the Tohoku region, the coloring is inspired by the nature along the line.
    • Top: "Tsugarugreen" (bright green)
    • Bottom: "Eveningelm" (dark green)

E10 series coloring (Tsugaru Green and Evening Elm)

  • Design motif: While inheriting the image of the Shinkansen so far, the line next to the Shinkansen is connected between the cars with curves that imitate the petals of cherry blossoms that express the uniqueness of Japan, breathing new life into the Shinkansen design.

4. Others

  • About the Grand Class: Although there is no mention of the Grand Class in the official announcement, it has been speculated on social media that the Grand Class is likely to continue to be set based on the window arrangement of the E10 series formation. It has also been pointed out that there is a possibility that car No. 9 will be a green car and car No. 10 will be a regular car due to the window arrangement.

Window arrangement on the side of the E10 series

5. Future Plans

  • Detailed specifications: Detailed specifications will be announced as soon as they are decided.
  • Driving tests: After the vehicle is completed in the fall of 2027, various driving tests will be conducted.
  • Commencement of commercial operations: We aim to start commercial operations by the end of fiscal 2030.
  • Vehicles for the opening of Sapporo: Vehicles to be operated in conjunction with the planned opening of Sapporo will be considered separately based on the vehicles to be designed this time. For this reason, it has been clarified that the E10 series will be developed separately from the Sapporo extension vehicle.

News article announcing that the E10 series will be considered separately from the Sapporo extension vehicle

Reactions on social media

On social media, there was a lot of reaction to the announcement of the E10 series. Some of the main opinions are as follows:

  • Design: The top shape utilizing ALFA-X technology was "as expected" and "the design has changed significantly from the E5 series" with some comments saying that it was "as expected". As for the coloring, along with the names "Tsugaru Green" and "Evening Elm", the calm green color is well received. Some people touched on the topic of open call for nicknames such as "Hatsune Miku" when the E5 series was introduced, and some said that the green color of the E10 series was reminiscent of "append Miku".

Comparison of E5 and E10 series coloring and SNS posts about Hatsune Miku

  • EVOLUTION OF TRAINDESK: THE EVOLUTION OF TRAINDESK, SUCH AS THE INTRODUCTION OF 2 ROWS + 2 ROWS OF SEATS AND THE IMPROVEMENT OF PRIVATE SPACE, HAS BEEN WELCOMED BY BUSINESS CUSTOMERS. The introduction of 2+2 rows of seats in ordinary cars on the Tohoku Shinkansen has raised expectations for improved livability.

POSITIVE SOCIAL MEDIA RESPONSE TO TRAINDESK'S EVOLUTION

  • Luggage transportation: There are high expectations for the installation of a luggage transport door in Car 5 as it will lead to an improvement in the convenience of the "Hakobyun" service. Expectations for smooth transportation through the separation of the flow of customers and goods are also expressed.

Social media reactions to luggage doors

  • Gran Class: There is no mention of the handling of the Grand Class in the official announcement, so there is a lot of speculation on social media. While there is an opinion that the Grand Class will continue to exist from the window layout, there are also voices that "the Grand Class will be abolished".

Social media speculation about the survival of the Grand Class

  • Replacement of E2 and E5 series: With the introduction of the E10 series, it is almost certain that the E2 series will be replaced. The E5 series may also be subject to replacement. There is also an opinion that the train nicknames will be organized and integrated after the introduction of the E10 series, and it has been suggested that there is a possibility that the system will be simple, such as the express train "Hayabusa" and the stop train "Hayate".

Consideration of SNS on E2 series replacement

  • Sapporo extension: Since it was clearly stated that the E10 series is not a vehicle for the Sapporo extension, it has been pointed out that a separate and faster vehicle may be developed for the Sapporo extension.

The Sapporo extension vehicle will be separately shared on SNS regarding development.

Summary

The next Tohoku Shinkansen train, the E10 series, is expected to be the next-generation Shinkansen that combines "safety," "comfort," and "sustainability" at a high level.  It incorporates a wide range of evolutions, such as improving safety using ALFA-X technology, improving comfort with the advanced "TRAINDESK", contributing to the reduction of environmental impact, and supporting cargo transportation. We can't wait for the start of commercial operation in FY2030, and attention will be paid to the release of detailed information in the future.

Sending luggage by bullet train "Hakobyun" is even more convenient!

On March 4, 2025, the To Japan Railway Company (JR Japan East) announced the full-scale commercialization of its groundbreaking luggage transportation service "Hakobyun". This service aims to make the most of JR Japan East's vast railway network, including bullet trains and conventional lines, and contribute to solving problems in the logistics industry and regional revitalization.

Shinkansen will play a leading role in freight transportation! Dedicated vehicles are also introduced.

Of particular note in this announcement is the introduction of a dedicated Shinkansen luggage vehicle. JR East Japan will remodel one E3 series Shinkansen train exclusively for transporting all cars of luggage and will start operation between Morioka and Tokyo from the fall of 2025. This makes it possible to transport large quantities of goods at high speeds and establishes new logistics routes to replace traditional trucking.

In addition, from April 18, 2025, charter transportation using Shinkansen cabins will also begin between Shin-Aomori and Tokyo. We will start with the Tohoku Shinkansen, and in the future, we plan to expand to the Joetsu Shinkansen.

What is "Hakobyun"?

"Hakobyun" is a luggage transportation service that utilizes the railway network provided by the JR East Japan Group.

feature

  • Express: Taking advantage of the high speed of the Shinkansen, rapid transportation is realized.
  • Punctuality: Stable transportation is possible due to the accurate operation schedule of the railway.
  • High quality: Providing high-quality transportation with careful handling and management.
  • Small-lot to large-lot support: We can meet a wide range of needs, from a single box to mass transportation by chartering a vehicle.
  • "Hakobyun Quick" does not require advance reservation: You can bring it directly to the station counter and apply up to 30 minutes before the departure of the train.

Transportation Areas and Fees

(1) Objects of transport

  • Hokkaido, Tohoku, Akita, Yamagata, Joetsu, Hokuriku Shinkansen
  • Limited Express and Conventional Lines

(2) Transportation unit

  • From small-lot transportation in units of 1 box to large-volume transportation in units of 100 boxes and chartered vehicles

(3) Transportation fee (basic)

There are two main types of services: transportation for corporations and "Hakobyun Quick" for individuals and corporations.

(1) Shinkansen

Hakobyun (for corporations)

5 boxes or less

3,300 yen/box

6 boxes or more

2,200 yen/box

Room rental (about 40 boxes)

61,600 yen / 1 room

Large Lots and Vehicle Loans

104,500 yen ~ / 1 vehicle

(2) Limited express and conventional lines

Transit ((1)+(2))

5 boxes or less

1,650 yen/box

6 boxes or more

1,100 yen/box

Room rental

4,950 yen/box

Large Lots and Vehicle Loans

3,300 yen/box

(2) Hakobyun Quick (for corporations and individuals)

Size 1 (~60cm, ~3kg)

JPY 1,010

Size 2 (~80cm, ~6kg)

JPY 1,330

Size 3 (~100cm, ~12kg)

JPY 2,190

Size 4 (~120cm, ~30kg)

JPY 4,450

* The price includes tax, and one box is assumed to be about 120 cm in total on three sides.

* Excluding first mile and last mile * Fees vary depending on the amount of cargo, frequency, transportation section, etc.

* In the case of using the first car of the E5 series Shinkansen, the estimated fee for the large-scale regular service from April 18, 2025

For detailed prices and conditions, please check the JR East Japan Logistics website.

Evolution of reservation and reception methods

Until now, reservations and reception methods have been mainly made by phone and e-mail, but from April 2025, it will evolve to online reservations using JREMALL's reservation system for corporations and for individuals by the end of fiscal 2025. This greatly simplifies the booking process and makes it possible to book 24 hours a day, seven days a week.

JR East Japan Logistics will be the center of the operation, providing total coordination from reservation reception to loading and unloading of luggage, and the first and last mile in cooperation with logistics companies.

Contributing to the Resolution of Social Issues - Will it be the savior of the logistics industry?

The expansion of Hakobyun's business is expected to make a significant contribution to solving social issues facing Japan, such as the increasingly serious labor shortage in the logistics industry, the reduction of CO2 emissions, and regional revitalization.

Contribution Effect

  • Alleviating the problem of truck drivers: The shift to rail transportation has significantly reduced the time truck drivers spend in detention.
    • Example: If transportation of about 700 km between Shin-Aomori and Tokyo is shifted to the Shinkansen, 10,768 hours of detention time will be reduced per year.

Contribution to Solving Social IssuesComparison of Trucks and Railways

  • Reduction of CO2 emissions: Significant reduction of CO2 emissions by switching to rail transportation with a lower environmental impact.
    • Example: Approximately 192 tons per year, reducing CO2 emissions by about 74 households

Graph of CO2 emission reduction effect

  • Regional revitalization: By quickly transporting local specialties to urban areas, we contribute to the revitalization of local industries, attract tourists, and create new jobs.

Expanding "Hakobyun" Network and New Lifestyles

In the future, we will further expand the network of "Hakobyun" and expand the service area to all Shinkansen lines and conventional limited express lines. As a result, the speed and speed of delivery will be improved to meet the needs of "same-day delivery". In the future, we will also consider collaborating with air transportation and aim to expand our services overseas.

A new lifestyle through the expansion of the network (image)

Examples of new lifestyle service development

  • Expansion of the Hakobyun Quick network: Convenience is improved by expanding the number of station counters.
  • Baggage transportation service (JRE Empty-Handed Travel): Expanded services for tourists, such as same-day baggage delivery between hotels and station locker pick-up service.
  • Cooperation with the multifunctional locker "Multi-E-Cube": Hotel delivery and home delivery services using lockers.
  • Transportation cooperation through Yu-Pak × Hakobyun: Expansion of sales channels for local specialties through collaboration with the Japan Post Group.
  • Shinkansen freight transportation service "NX Super Express Cargo": Integrated collection and delivery transportation in collaboration with Japan Express.

About separation from JR Freight

The Luggage Shinkansen is an initiative in which JR Japan transports passengers and freight transportation by rail itself. This will be a competition with JR Freight, but it is naturally legal for JR Passenger Company to transport freight because some companies have been in the rail freight transportation business for a long time, so it does not conflict with the Antimonopoly Act. Reservations are made not through JR Freight, but through the JR East Japan Group's website.

Regarding the separation from JR Freight, the delivery lead time seems to be a decisive difference. Freight transportation by JR Freight and JR Passenger Company is the same for individuals and corporations, but JR Freight can be used by individuals, but it is used in units of one container. On the other hand, the luggage Shinkansen operated by JR passenger companies can be used from one box unit.

As for the lead time, due to the operation characteristics of JR Freight, it takes a minimum of several days from shipping to arrival, but in the case of the Luggage Shinkansen, demand is expected for same-day shipment from distant places. For example, it is possible to transport medical goods and precision equipment that cannot be transported by freight train or truck at low cost and at the fastest speed.

For railway enthusiasts and people outside Japan, the Tohoku Shinkansen is Tokyo ~ Shin-Aomori, and the Hokkaido Shinkansen is Shin-Aomori ~ Shin-Hakodate Hokuto, but the reason why Morioka on the way is a problem is that Morioka ~ Shin-Aomori ~ Shin-Hakodate Hokuto is a Shinkansen section newly built after Heisei, and the parallel conventional line is the third sector. There is a possibility that there will be a dispute between the third sector of the parallel conventional line and JR Freight regarding infrastructure usage fees (track usage fees).

For this reason, it is difficult to start operation only on the Shinkansen section built during the JNR era, which does not conflict with the parallel conventional line section, and if the E3 series Shinkansen runs alone, it is difficult to run alone due to the brakes when it snows. In addition, I guess that one of the reasons is that Morioka ~ Shin-Aomori ~ Shin-Hakodate Hokuto is impossible to operate in a 17-car train of 10 cars + 7 cars due to the length of the platform.

Luggage Shinkansen (E3 series modification)

  • summary
    • One train of the E3 series will be remodeled and will start operation on the Tohoku Shinkansen from the fall of 2025 as a luggage-only vehicle
    • Connected to the E5 series "Yamabiko" and running between Tokyo ~ Morioka
    • Modifications such as flattening the floor surface are made to support large-volume transportation
  • Reactions on social media
    • "Hidden in the shadow of the E10 series, it has been announced that the luggage bullet train remodeled from the E3 series will come to Morioka with the combined E5 series."
    • In addition to transportation using guest rooms, it seems that there are plans to operate a dedicated train for luggage transportation of the E3 series between the Tohoku Shinkansen Morioka Shinkansen Rolling Stock Center → the Tokyo Shinkansen Rolling Stock Center!" Information about the details of the plan, such as
    • Information about commercialization, such as "Commercialization of Hakobyun and operation as a luggage Shinkansen of the E3 series will begin in earnest from this autumn."
    • The "E3 series luggage bullet train" is a hot topic, so we have created four logo designs that will never be adopted. Thank you for your kind review (half-day quality)"
    • "Since it is an era when dedicated vehicles can be used to transport luggage on the Shinkansen, if this continues, the railway service will start to go backwards in various ways, and there is a possibility that buffet cars and double-decker green cars will explode."
    • "The L62 train, which was rumored to be an E3 series 2000 series (L62) [trunk kata] 7B luggage-only Shinkansen, has already been removed and the seat linen has already been removed, and I am wondering if it will be scrapped as it is or if it will be remodeled ..." Information on the current status of the E3 system to be remodeled such as

Summary

JR Japan's full-scale launch of the "Hakobyun" business has the potential to bring innovation to the logistics industry and make a significant contribution to solving social issues. By utilizing the high-speed transportation infrastructure of the Shinkansen, it can be said that it is an initiative to kill three birds with one stone, simultaneously improving logistics efficiency, reducing environmental impact, and revitalizing regional areas.

We can't take our eyes off the expansion of the "Hakobyun" service and network expansion in the future. For more information on the service and how to apply, please visit the JR East Japan Logistics website.


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