JR四国におけるQRコード決済導入の詳細／Details of the introduction of QR code payment in JR Shikoku

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JR四国におけるQRコード決済導入の詳細

1. 導入の背景

  • 2023年4月にJR四国が導入した「車内補充券発行アプリ」に、キャッシュレス決済等の社会的ニーズに応えるため、QRコード決済機能を搭載。
  • 新たな決済手段追加による利便性・サービスの向上、現金扱い低減による車掌の働きやすさの改善を目的。
  • JRでは初の取組み。

2. 概要

  • サービス開始: 2025年4月1日（火）始発列車より
  • 対象列車: JR四国管内で車掌が乗務する列車（※ワンマン列車は対象外）
  • 決済手段: PayPay・d払い・au PAY・楽天ペイ（※現金での支払いも可能）

3. QRコード決済のご利用方法

  1. 列車内で車掌にきっぷを求める際に、「QRコード決済」の旨を伝える。
  2. 各QRコード決済アプリ等の「バーコード画面」を車掌に提示する（※お客様によるQRコードの読取や金額入力は不要）。
  3. きっぷとともに発行される「QRコード決済ご利用票」を大切に保管する（※払いもどしが発生した際に必要）。

4. 注意事項

  • きっぷについて:
    • 有人駅及び券売機設置駅では、あらかじめ駅等できっぷを購入して乗車すること。
    • 車内で購入したきっぷの払いもどしは、JR四国管内の有人駅窓口のみで対応。
    • QRコード決済で発券したきっぷの払いもどしは、残高への返金となる。
  • QRコード決済について:
    • 車内補充券で取扱い可能なきっぷの種類やエリア、乗車券類変更には制限がある場合がある。
    • QRコード決済アプリの残高はお客様自身で確認すること。
    • 通信圏外エリアではQRコード決済を利用できない。
    • QRコード決済アプリ及び端末の不具合、通信障害等により利用できない場合は、現金での対応となる。

5. 開発背景

  • 東洋電機製造が開発した「車内補充券発行アプリ」に、DGフィナンシャルテクノロジー(DGFT)が提供するQRコード決済プラットフォーム「Cloud Pay(クラウドペイ)」を採用。
  • 店舗スキャン型による複数ブランドのQRコード決済サービスの提供を実現。
  • お客様と車掌の双方が金額を手入力する必要がなく、よりスムーズかつ確実性の高い決済が可能。

6. 各社の役割

7. 今後の取組み

  • お客様のご利用状況を参考に、対象QRコード決済の拡充やインバウンド対応を視野に入れた海外系QRコード決済への対応など、更なる利便性向上を目指す。

8. 自分の見解

JR各社は交通系ICカードを導入していますが、JR四国はJR西日本のICOCAを一部の駅に限定的に導入するにとどまりました。その背景には、交通系ICカードの導入に必要な機器や運用コストの問題があると考えられます。特に無人駅での対応が課題となる一方、有人改札を中心とした運用を続けるJR四国では、交通系ICカードに依存しない方針が採られた可能性があります。

一方で、近年QRコード決済が日本でも急速に普及し、その導入コストが比較的低いことから、地方交通機関を中心に広がりを見せています。スマートフォンを活用した決済方法は、交通系ICカードと異なり専用機器を必要としないため、地方鉄道や無人駅でも導入が容易です。JR四国もこの流れに乗り、スマートフォンを活用した決済システムを導入し、利用者の利便性向上を図りました。

また、QRコード決済は地方の私鉄においても少しずつ広がりを見せており、JRグループとしては初めての試みとなりました。これにより、交通系ICカードに代わる新しい選択肢として、地域交通の未来に新たな可能性をもたらしていると言えるでしょう。

うめこみ

Details of the introduction of QR code payment in JR Shikoku

1. Background of the introduction

  • In April 2023, JR Shikoku introduced an "in-car replenishment ticket issuance app" equipped with a QR code payment function to meet social needs such as cashless payment.
  • The aim is to improve convenience and service by adding new payment methods, and to improve the ease of work of conductors by reducing the handling of cash.
  • This is the first initiative of its kind at JR.

2. Overview

  • Service starts: From  the first train on Tuesday, April 1, 2025
  • Applicable trains: Trains manned by a conductor within the JR Shikoku area (*One-man trains are not eligible)
  • Payment method: PayPay, d payment, au PAY, Rakuten Pay (*Cash payment is also possible)

3. How to use QR code payment

  1. When you ask the conductor for a ticket on the train, tell him that you want to pay with a QR code.
  2. Present the "barcode screen" of each QR code payment app to the conductor (* There is no need for the customer to read the QR code or enter the amount).
  3. Keep the "QR Code Payment Slip" issued with the ticket in a safe place (*Required in the event of a refund).

4. Precautions

  • About Tickets:
    • At manned stations and stations with ticket vending machines, purchase a ticket in advance at the station and get on the train.
    • Refunds for tickets purchased on the train can only be made at manned stations in the JR Shikoku area.
    • Refunds of tickets issued by QR code payment will be refunded to the balance.
  • About QR code payment:
    • There may be restrictions on the types and areas of tickets that can be handled with in-car replenishment tickets, as well as changes in ticket types.
    • Please check the balance of the QR code payment app by yourself.
    • QR code payment cannot be used in areas outside the service area.
    • If you are unable to use the service due to a malfunction of the QR code payment app or terminal, communication failure, etc., you will be charged with cash.

5. Development Background

  • The QR code payment platform "Cloud Pay" provided by DG Financial Technology (DGFT) is used for the "in-car replenishment ticket issuance app" developed by Toyo Denki Manufacturing.
  • Realizing the provision of QR code payment services for multiple brands using the store scan type.
  • There is no need for both the customer and the conductor to manually enter the amount, making it possible to make payments smoother and more reliable.

6. Roles of each company

7. Future Initiatives

  • Based on customer usage, the company aims to further improve convenience, such as expanding the scope of eligible QR code payments and supporting overseas QR code payments with a view to supporting inbound tourism.

8. My point of view

JR companies have introduced transportation IC cards, but JR Shikoku has only introduced JR West Japan's ICOCA at some stations on a limited basis. This is thought to be due to the problems of equipment and operating costs required for the introduction of transportation IC cards. In particular, while dealing with unmanned stations is an issue, JR Shikoku, which continues to operate mainly manned ticket gates, may have adopted a policy of not relying on transportation IC cards.

On the other hand, QR code payments have spread rapidly in Japan in recent years, and since the cost of introducing them is relatively low, it is spreading mainly in regional transportation. Unlike transportation IC cards, smartphone-based payment methods do not require special equipment, so they are easy to introduce even on local railways and unmanned stations. JR Shikoku also jumped on this trend and introduced a payment system that uses smartphones to improve convenience for users.

In addition, QR code payment is gradually spreading to local private railways, and this is the first attempt for the JR Group. As a result, it can be said that it is a new alternative to transportation IC cards and brings new possibilities to the future of regional transportation.

 

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