JR東日本値上げで浮き彫りになる首都圏私鉄との格差、しかし全国的にはJR優位/JR East Fare Hike Highlights the Gap with Tokyo’s Private Railways, but Nationwide JR Remains Cheaper
JR 東日本値上げで浮き彫りになる首都圏私鉄との格差、しかし全国的には JR 優位 高尾~渋谷で 500 円超の差 JR 東日本は 2026 年 3 月から平均 7.1% の運賃値上げを実施します。これにより、中央線の高尾~渋谷間は 910 円 に上昇。一方で京王線は同区間を 410 円 に据え置くため、差額は 500 円超 に広がります。 所要時間は中央線が約 40 分、京王線が約 50 分と JR が優位ですが、運賃差の大きさから利用者の路線選択に影響が出る可能性があります。定期券でも差は顕著で、 1 か月定期で JR : 24,510 円/京王: 15,310 円 、 6 か月定期では JR : 130,350 円/京王: 82,680 円 と大きな開きがあります。 全国的に見ると「 JR の方が安い」ケースが多い 首都圏では「 JR が高い」と言われがちですが、全国的に見るとむしろ逆で、 JR の方が安いケースが基本的に多いのが実態です。 JR は国鉄時代からの全国統一的な「幹線運賃」体系を維持しており、地方路線でも比較的低廉。 私鉄は地域ごとに独立した運賃体系を持ち、地方や中小私鉄では JR より高いことが多い。 2024 年時点のデータでは、 10 ~ 30km 程度の距離で比較すると JR が安い割合は 70 ~ 80% 程度 と推定されます。 代表的な比較例(大人普通運賃) 距離 JR 標準 私鉄例(安い) 私鉄例(高い) JR が安い割合 10km 200 円 名鉄 330 円 秩父鉄道 450 円 約 80% 20km 330 円 近鉄 490 円 一畑電車 690 円 約 75% 30km 510 円 阪急 390 円 琴電 710 円 約 70% 地方私鉄では JR が圧倒的に安く、特に...